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思考パターンを変えていく

物事をどう見るかで、気分や感情というのは異なり、たとえば、だれもが教師や上司、両親などに叱責を受けた経験は少なからずあります。その時に、自分のことを考えて叱責してくれたと捉えるか、自分はなんて価値のない人間だととらえるかで気分は大きく異なります。人は自分の今の状態で、前者のように捉えることもあれば、後者のように捉えることもあります。しかし、うつ病を発症しやすい人の思考というのは、あまりにも現実と乖離していることが多いです。人とは異なるものの見方をしてしまい、身の回りのあらゆることを否定的に捉えがちで、気持ちが落ち込みやすくなります。物事が完璧でないと気が済まないので、少しのミスでも命とりになると考えてしまうなどもよくある思考パターンです。加えて、たった一つの良くないことが、世の中のすべてだと偏った考え方をしてしまうので、先の見通しがすべて悪く思えてくるなどもよくある思考です。こうしたものを認知のゆがみといいますが、これは治療で改善していくことができます。うつに陥りやすい思考パターンを改善していく治療プログラムで、軽度のうつ状態に陥っても発病する前に食い止めることができるようになります。うつ病は適切な治療をすれば快方に向かわせることが十分にできます。もちろん完治も可能です。回復期には、本人に焦りが出たり、無理をして頑張ろうとしたりするので、周囲は程よくブレーキをかけてあげることが必要になります。家族からこのままではダメだと叱ることも、ますます自信を失わせてしまい、気分を落ち込ませることになるので、追い詰めたり復帰を急かしたりしないことが大事です。また、うつ病の母親や妻から、その日の献立に関して尋ねられた時は、何でもいいと答えると、ずっと考え込んでしまいます。返事を求められたときに正しいのは、具体的に答えることです。このケースであれば、簡単なメニューを提示し、難しいようなら本人が作れる料理を相談しながら決めていくようにします。そして、うつ病の人は、治療中に自宅療養となると、ほとんど外出をしないので、身近な人につらい気持ちを延々と訴えることがあります。なるべく辛抱強く、耳を傾けてあげることが必要です。共感しながら聴くことに徹して、意見を言うことはなるべく控えるようにします。

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